「特定技能」の在留資格で外国人を受け入れられる業種は、国があらかじめ指定した分野に限られています。前回のコラムでご紹介したとおり、対象となる特定産業分野は2026年にリネンサプライ・物流倉庫・資源循環の3分野が加わり、現在は19分野です。今回は、特定技能の対象19分野を一覧で整理したうえで、小田原市・箱根町をはじめとする食や観光に関わる業種と関わりが深いと考えられる分野を中心にご紹介します。
特定技能の対象19分野一覧(1号・2号の対象可否)
特定技能1号の対象となる19分野と、そのうち特定技能2号も対象になっている分野を、次の表にまとめました(2026年9月時点)。
| 分野 | 特定技能1号 | 特定技能2号 |
|---|---|---|
| 介護 | ○ | - |
| ビルクリーニング | ○ | ○ |
| 工業製品製造業 | ○ | ○ |
| 建設 | ○ | ○ |
| 造船・舶用工業 | ○ | ○ |
| 自動車整備 | ○ | ○ |
| 航空 | ○ | ○ |
| 宿泊 | ○ | ○ |
| 自動車運送業 | ○ | - |
| 鉄道 | ○ | - |
| 農業 | ○ | ○ |
| 漁業 | ○ | ○ |
| 飲食料品製造業 | ○ | ○ |
| 外食業 | ○ | ○ |
| 林業 | ○ | - |
| 木材産業 | ○ | - |
| リネンサプライ | ○(2026年追加) | - |
| 物流倉庫 | ○(2026年追加) | - |
| 資源循環 | ○(2026年追加) | - |
表のとおり、特定技能2号の対象になっているのは19分野のうち11分野です。「介護」は別に在留資格があるため対象外で、自動車運送業・鉄道・林業・木材産業、2026年に加わった3分野も、現時点では2号の対象になっていません。1号・2号のその他の違い(技能水準・在留期間・家族帯同など)については、前回のコラムで詳しく解説しています。
2026年に加わった3分野は今どうなっている?
リネンサプライ・物流倉庫・資源循環の3分野は、2026年に対象分野として加わったものの、2026年9月時点では、2027年度からの本格的な受け入れ開始に向けて制度の整備が進められている段階です。実際の特定技能人材の受け入れは、現状では従来からの16分野が中心となっています。今後、対象分野の拡大や制度の詳細が固まり次第、当コラムでも改めてご紹介する予定です。
小田原・箱根エリアの企業と関わりが深いと考えられる分野
小田原市は、食品加工や農業・漁業といった「食」に関わる産業が盛んな地域として知られています。また、箱根町は国内有数の温泉観光地として、宿泊業・外食業を中心に多くの人手を必要とする地域でもあります。特定技能の対象分野の中では、次のような分野で人材確保のニーズが生じやすいと考えられます。
| 分野 | 小田原・箱根エリアとの関わり |
|---|---|
| 飲食料品製造業 | 小田原市内の食品加工業を営む企業で、人材確保の選択肢の一つとなり得ます |
| 農業 | 小田原市内で収穫期など繁閑差のある農業経営において、労働力確保に活用されるケースがあります |
| 漁業 | 小田原市沿岸部の漁業関係者にとって、担い手確保の選択肢の一つになり得ます |
| 宿泊 | 箱根町の温泉旅館・ホテルなど、観光需要を受ける宿泊施設で人材確保の必要性が指摘されることがあります |
| 外食業 | 箱根町を中心とした観光関連の飲食店で、人手不足への対応として利用されることがあります |
これらの分野に限らず、小田原市・箱根町以外の地域の企業様からのご相談にも対応しておりますので、自社の業種が対象になるか分からない場合も、お気軽にご相談ください。
自社の業種が対象かどうか迷ったら
対象分野に該当するかどうかは、事業内容の実態によって判断が分かれる場合があります。判断に迷う場合は、出入国在留管理庁が公表している最新の情報を確認するか、行政書士など専門家に相談することをおすすめします。特定技能外国人を受け入れる際の具体的な流れについては、こちらのコラムでも解説していますので、あわせてご参照ください。
*小田原市を拠点に、オンライン相談で全国対応しています。特定技能について気になることがあれば、お気軽にご相談ください。
まとめ
- 特定技能1号の対象となる特定産業分野は、2026年にリネンサプライ・物流倉庫・資源循環が加わり、現在は19分野
- 特定技能2号の対象は19分野のうち11分野(介護・自動車運送業・鉄道・林業・木材産業、2026年追加の3分野は対象外)
- 小田原市・箱根町は食品加工・農業・漁業・宿泊・外食業など、特定技能の対象分野と関わりが深い産業が多い地域
- 2026年追加の3分野(リネンサプライ・物流倉庫・資源循環)は、2027年度からの本格受け入れに向けて準備段階
次回予告:特定技能外国人の受け入れにかかる費用と行政書士に依頼するメリット
特定技能外国人を受け入れる際、費用はどれくらいかかるのでしょうか。次回のコラムでは、申請や支援計画の対応にかかる費用の考え方や、行政書士に依頼するメリットについてご紹介します。







コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 受け入れの全体の流れはこちらのコラム、対象となる分野は対象19分野のコラムで解説しています。あわせてご参照ください。 […]